2013年9月16日月曜日

10数年ぶりの太陽(こどもたちと遊ぶためにつくったおもちゃたち)

あ〜っ!ゾウドリーだーっ!と高3の娘と中3の息子が声を発しているのが聞こえた。
奥さんが家の掃除中、懐かしいものを見つけた。
こどもたちがチビだった頃、おもちゃをあまり買ってあげなかった。
そのかわり、はさみとのりと絵の具とセロハンテープを渡していた。
そんな風だったから、二人は宅急便などがこようものなら、大騒ぎだった、目当ては材料の段ボールだったからだ。
おもちゃをあんまり買ってもらえないことを苦にすることもなく、二人はものすごい即興工作ままごと芝居をはじめ、終わることなく延々と続くのだった。
そんなふうだったから、二人のつくったキャラクターで半年もすると家は大変な状態になった。
半年に一度の大掃除の度にこどもたちは声をはりあげて泣いた。
私もそのごっこ遊びにまぜてほしくてたまらず、一緒に作った仲間がこの紙のおもちゃたち。
もちろん、こどもたちが作った仲間も保存されていたものは床下から発見された。
私が作った仲間たちは、ごていねいにも紙の裏にちゃんと名前がかいてある。
こどもたちに名前を覚えてほしかったようだ。
ゾウドリー、ワニオ、カンガル–フンド、ダックスニフー、キバーラ、リュウノスケ、バブロー、カメレワン.......おとうさん、ぜんぜん 変わってないね〜って、今の自分もあのころのこどもたちにすごく憧れてて仲間に入れてほしかったのがよくわかった。
すっごくうらやましかったんだ。
おとうさんはいまでもつくってるんだ。
でも、もう二人はあの遊びをもうしてくれないな.....。ちょっぴりさみしい。ンテープを渡し入れてほしかったのがよくわかった。すっごくうらやましかったんだ。おとうさんはいまでもつくってるんだ。でも、もう二人はあの遊びをもうしてくれない......ちょっぴりさみしい。



2013年9月1日日曜日

情熱のカバガラス 

おれ、カバでカラスだけど、きみのことが好き。
体が燃え尽きてしまうくらいきみのことが好き。
だから、大事にしておくれ、山のこと、森のこと、川のこと、海のこと。
いらないよ、みんなを苦しめるエネルギー。
いらないよ、大地を、緑を、青い海を汚すエネルギー。
いきものみんなしあわせで健康でいたいはずだよ...
いらない、悪魔のエネルギーとさよならするんだ。
そして、みんなの気持ちをエネルギーに変えよう。



2013年8月22日木曜日

アノマロカリスが東京お台場で捕獲される!!

発見したのは、アーティストの岸川研一さん。東京台場ビーチを散歩中にゆらゆら泳いでいるエビのようなクワガタのような不思議な生物を見つけたという。
アノマロカリスはカンブリア紀に海を支配した帝王である。この個体は研究のため、KENICHI KISHIKAWA ART MUSEUM に展示されることになっている。



2013年8月15日木曜日

新湘南ギリシャ神話 続、メドゥー

アテーナの神殿でポセイドンと交わりをもち、アテーナの怒りをかった美少女メドゥーサは頭が蛇の姿をした醜い姿とされてしまった。自分と目があったものを石に変えてしまう。さらにアテーナに使わされたペルセウスに首をはねられ殺められてしまう。その血は空駆ける天馬ペガサスとなり、アテーナはすべてを石に変えるメドゥーサの首を自らの楯に埋め込み最強の楯とした。....

いつの時代も男女感のこの話はかわらない。ポセイドンが悪いんじゃないの?アテーナもなにもそこまでしなくともいいのでは.....少しかわいそうだ。ならば、こうしてやろう。

首は持ち去れれたが頭部のスネークヘアはのこり、悠久の時を超え、海を超え、そのDNAは現代の日本、湘南の地でペルセウス流星群が見える日、空を曇らせペルセウスに見つからぬよう、ひっそり不思議な生き物メドゥーとして甦った。今、美少女へとさらに変化するため様子をうかがっている。彼女は明らかに現代での復活を気が遠くなるような時間、画策をつづけていたのである。彼女は、この湘南の地で美しい昔の自分とうり二つな姿をもつ黒髪の少女を見つけたのである。

さて、この続きはまた、お酒の席でも.....



2013年8月9日金曜日

カッパの神様

こどもの頃、川に竹竿をこしらえ、フナやハヤをとりにいった。テナガザリガニやドンコ、ドジョウ、夢中だった。最初は釣ってるのだが、毎度気づけば、体まですっぽり川の中、泳いでもぐって遊んだ。親父が新築で家を建てたときにはたくさんの木材が私に与えられたので、川であそぶための船やおもちゃをたくさんつくった。
そんなふうだったから、いつも帰りは日がとっぷりくれてしまうことが多かった。
心配した祖母がいつも言った。「あんまり、おそうまで一人で川の中におると、しりこだま抜かれて帰ってこられんごとなっばい。ほら、かっぱの神様の泣きよらす。聞こえるやろが」祖母が指差す真っ暗な川の方角の草むらの奥で、かっぱの鳴き声が確かに聞こえるようだ。えたいのしれない大きなカエルのような化け物のような。
そこは、町の宮司さんがかっぱの神様を祭っているといって確かに町の大人たちが夏になると何やら祈願ごとをしているのを見ていたからだ。うっそうとおいしげった川の森の中にひっそりと、またそれは威厳をはなっている石碑と墓のようなものがあったのを覚えている。そこにいるのだ。おそくまで川で遊んでるわるいこどもを川の中に連れて行くというカッパの神様が......ただただこわかった。ばーちゃんえすかよ〜(怖いよ〜)
年月が流れ、ばーちゃんの葬式で生まれ故郷のその川へ行ってみた。かっぱの神様はどこへいったのだろう。ふと見ると自分のわきにさんさんと太陽の光にさらされた見覚えのあるあの石碑のようなお墓のようなものがあった。こわかった川の森は切り倒されコンクリートと道路の間に私の知らない川が流れていた。


2013年7月22日月曜日

自分にできること

4ヶ月程前、大好きな親戚の叔母さんを亡くした。母の妹でとても美人で優しい叔母さんだった。大腸癌だった。ジャーナル関係の仕事をしていた事もあり頭が賢かった叔母さんは、いろいろな情報を持ち、抗癌剤を拒否し、ずっと家にいた。医師には入院したら10日で死にますと言い放ったらしかった。神戸に出張のおり、たまたま、娘である従姉妹から連絡があり亡くなる半月前に会う事が出来た。すっかり痩せてしまってつらそうな叔母さんのことを何とか励ましたくて別れ際には抱きしめてパワーが伝わるように心から念じた。
東京に戻ってから何が自分にできるか一生懸命考えた。俺は医者じゃないから何もしてあげられない。そうだ、せめて手紙をかこう。そして心が体が少しでも楽になる、病気が良くなる作品は作れないだろうか?薬師如来なんてどうだ?仏師でもないし、急にそんなもん作れるわけない。それでも何かしたかった....。
見やすいように写真たてに作った作品を入れて大阪の叔母さんに送った。
2週間程して従姉妹から、お母さんあかんかった。と電話があった。言葉がなかった。

大切な人が辛い時、悲しい時、苦しい時にお薬になれるような心から優しい作品が作りたい。元気になって、楽しくなって、夢が見れるお守りのような作品が作れたらいいのに。